効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池列車

一昨日、燃料電池機関車と標題に書いたのは間違いだった。電車、列車と言うべきだったということを他の報道から教えられた。それはともかく、燃料電池列車は日本にとっても太陽光、風力発電の有効な利用促進策として重要なものとなる可能性がある。既に九州電力では太陽光発電が発電ピークの時には需要量を上回るほどになる可能性があり、それを吸収するのにこの列車は有効に機能するに違いない。北海道や四国電力の管内でも同じ状況になりつつある。どちらも電化率は低いだろうと思うが、列車の拠点までの送電系統を強化して水を電気分解して大量の高圧水素を作り、列車に注入すれば、発電のピークを大きく引き下げることができるはずだ。その沿線に燃料電池自動車用の注入設備を配置すれば、自動車用水素燃料補給の問題もかなり解決されるのではないか。
ドイツの列車は、燃料電池からの電気を蓄電池に一旦貯めてから使っているようだ。ブレーキをかけるときに発電する電気も利用するためだろう。燃料電池自体にとっても負担は小さくなる。電化区間を走るときには、必要に応じて架線に逆流させて他の電車の駆動に使うことも出来るだろう。いわば分散型の移動発電所として機能させることが出来るはずだ。素人の考えることだが、日本にとっても水素社会の強化に貢献することを期待している。これは全く新しい投資分野となるし、再生可能エネルギーを日本の基幹エネルギーに育てるにも有効なものとなると思う。