効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■電気自動車 充電と電池交換

電気自動車がまだほとんど普及していなかった頃、蓄電池の電気が少なくなったら、所定の場所に行けば、蓄電池を自動で交換してくれる設備を開発した事業者のことが報じられていたのを覚えている。電気自動車が世界的に普及し、充電設備も普及してきているが、ここでの課題は急速充電でも30分はかかるということだ。その課題解消のために、蓄電池を交換する方式が普及しそうな気配になっている。

ENEOSホールディングス(HD)は2023年度前半にも京都市で実証試験を始めるらしい。ロボットを使う無人ステーションに行けば数分で交換でき、充電の手間を省ける。中国などで先行して拡大しており、EV普及の起爆剤になると期待を集める。ENEOSHDは米国などで電池交換サービスを手掛ける米スタートアップ、アンプルの専用ステーションを京都市に設置する。タクシー大手のエムケイ京都市)や物流会社と協力し、各社数台のEVの電池を交換する。

これが普及するためには、電気自動車走行用の蓄電池を何らかの形で標準化しなければならないし、交換した放電済みの蓄電池を他の電気自動車用にも使える形式になっていなければならない。自動車をデザインする側から見ると、蓄電池の形状にデザインを柔軟に作ることが出来なくなるのはご免だと思うだろう。

アンプルのステーションは無人で作業ができる。対応する車種のEVが入庫すると、車体を持ち上げ、装置が入り込んで電池を取り出し、充電済みの電池と交換する。同社のポイントは1種類の小さな電池を多数組み合わせて使う点だ。ここでの課題は対応する車種が幾種類製造されるかだ。要するに、電池ロゴの組立のようになっているものをバラバラにして充電し、充電が済むと元のロゴの組み合わせに戻すことで、車種による蓄電池の形に合わせると言うことのようだが、そのような電池を採用する車種が増えなければこれはうまく機能しない。

電池の並べ方をEVメーカーと決めておけば、どの車種にも対応できる。しかし、現状では交換に約10分かかる。京都市の実験では、5分への短縮を目指して改良したステーションを世界で初めて設置する予定だという。EV普及への課題の一つは充電時間の長さだ。通常は7~8時間、まだ広まっていない急速充電器でも30分以上かかる。この解決策として期待を集めるのがこの電池交換サービス。1990年代から提唱されていたが効率が悪く普及しなかった。近年、機械やロボットによる無人化が実現し、現実的な選択肢になったようだ。蓄電池メーカーの協力も必要だし、国が形状基準を設定する必要があるかもしれない。交換した蓄電池が容量が少なくなった古いものだと困るし、解決すべき課題はまだ多く残されている。

 

 

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