効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■樹脂製ウインドー

豊田自動織機は、自動車向けの樹脂製ウインドーを従来に比べて4割低コストで製造できる新工法を開発したと報じられている。加工性を高められる新開発のコート剤を採用することで、ポリカーボネート(PC)製ウインドーの製造工程を簡略化した。ガラスより軽い従来の特徴に加え、低コスト性も訴求している。

同社は1990年代に樹脂製ウインドーの開発を開始した。以来、トヨタ自動車ハイブリッド車(HEV)「プリウスα」のパノラマルーフや、高級車ブランド「レクサス」のスポーツ車「LFA」のドア後方にあるクオーターウインドーなどに採用されてきた。ということは、高級車に使われてきたのだから、普通のガラスと比較しても見劣りせず、それに加えて軽量化できることで、自動車の燃費を向上させることもできたということだ。

自動車の軽量化を背景に需要が高まるPC製ウインドーだが、コストはガラス製ウインドーより高い。PC製ウインドーには紫外線(UV)で透明度が落ちやすく、傷が付きやすいといった弱点がある。これらを抑えるためのコート剤を塗布する工程が、コスト上昇につながっていた。豊田自動織機の従来の工法では、PC樹脂をウインドーの形状に射出成形後、コート剤を2回塗布していた。新工法では、押出成形したPC樹脂の平板にコート剤を塗布した後、熱成形によってウインドーの形状にする。平板であるためコート剤の塗布が容易で、成形時に熱をかける時間も短くできるという。射出成形用の金型も必要としない。製造コストは、ガラス製ウインドーとの比較では「昔は3~4倍だったが、1.5倍弱程度まで下がってきた」という。

新工法の実現に寄与したのが、新たに開発したUVで硬化するコート剤だ。曲げに耐える性能を高めることで、コート剤の塗布後でもウインドーの形状に成形できるようになった。住宅の屋根材や自動販売機、太陽光パネルなど、耐衝撃性が要求されるほかの用途でも提案を進めているという。

この素材の応用分野はさらに広がる可能性がある。商品の展示に使われる大きなガラス窓は、重量に耐えるフレームを使用しなければならないが、この透明樹脂が使えれば、簡易なフレームが使えるし、投石などで破壊されることもなくなる。軽量だから建物のガラス窓に代替する素材になる可能性もある。製造コストで見るとどちらが安いかが分からないが。

 

 

 

 

 

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