効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ホテルの窓の断熱化

YKK APは、アパグループが8月7日に開業した「アパホテル&リゾート〈両国駅タワー〉」の全1,111客室に、「アパホテル向け高断熱樹脂製ホテル窓」を施工納入している。今回施工納入した「アパホテル向け高断熱樹脂製ホテル窓」は、YKK APが2018年12月に販売開始したホテル専用高断熱樹脂窓 「HOTEL MADO」をベースに、アパホテル向けにオリジナル開発したもの。樹脂フレームとLow-E複層ガラスの組み合せにより、従来ホテルの窓で主流だったアルミフレーム+複層ガラス窓に比べ、断熱性能は約3倍に向上したという。

これによって、窓辺の冷やされた空気がベッドや足元に広がる「コールドドラフト」を抑制。空調効率アップによる冷暖房費用の削減などの省エネ化や、結露の発生抑制による清潔感の確保や清掃性の向上にもつながるという。また、高層階へ設置するため耐風圧強度も上げたほか、高い「防露性」により結露を防ぐことで、高層ホテルならではの眺望を確保した。

今回の取付は、このホテルが新築だったからできたのだろう。おそらくホテルの壁構造も断熱性の高いものになっているはずで、総合してコストの高い施工をしても、全体のエネルギー消費が減るためにホテルの光熱費を抑制できることから採算がとれたのだろう。新築だから照明の多くもLED照明を採用し、空調についても高効率のものが採用されているはずだ。

既築のホテルでもアルミ枠に複層ガラスを採用しているところは多いようだが、アルミの伝熱性が高く室内に寒さ、暑さが侵入しやすいし、冬には結露することから、サービス業としてはこれを改善する動きは前から見られていた。YKK APが、既築ホテルの窓をこの樹脂枠を使ったものに取り換えやすい製品を開発し、それによって光熱費の削減で施工費を何年かで回収できることを示せれば、新しい市場として拡大するかも知れない。

 

-------------

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form