効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■奈良生協のシステム障害

この1月8日に「食品などの買い物」という題で、奈良生協のシステムがハッキングによるシステム障害が発生し、注文が出来なくなったことを述べた。この障害は昨年10月に起きたのだが、意外に長く続いたために、これまでの便利さの裏返しのような不便さに遭遇した。2日前に奈良生協から「システムトラブル復旧の途中経過をお知らせします」という書状が配達の時に届けられた。

それによると、今回のトラブルは、ランサムウエアと呼ばれる身代金要求型の、悪意のあるプログラム(コンピューター・ウイルスなど)に感染したことによるもののようだ。これに感染すると、端末内や共有のネットワーク上の重要なファイルが暗号化されてしまい、言語、数字、数式一切が使用不可能な状態になるとの説明があり、注文の商品の読み取りや集計などができず、無店舗事業は商品の受発注が出来なくなってしまったらしい。

他の生協への波及を防ぐために、ネットワークは直ちに遮断され、そのため、店舗ではオンラインの商品発注も出来なくなって、一部商品の品切れが発生、カード決済などのシステムも停まってしまうことになったが、現在は完全に復旧できており、通常通りの買い物をして貰うことができるようになったとのこと。昨年の10月からだから、かなり長期に亘り、しかも年末の買い物もあったのだから、会員の当惑もあったし、生協の売上げも大きな損失になっただろう。

バックアップデータも暗号化されていたようで、システムを構築し直さざるを得なかったようだ。無店舗事業は11月末に,一旦復旧の兆しが見えたのだが、新たに困難な状況が発生し、12月に再び配達できなくなったとのこと。

これに対し、生協の会員から苦情もあっただろうが、励ましの言葉も多く寄せられたようだ。システムの完全復旧には、今後も長時間を要するようで、それに対するお詫びのメッセージも述べられている。復旧とあわせて現在万全のセキュリティシステムを構築するということだが、昔、このようなシステムの設計をした経験のあるものから見ると、完璧な防壁を構築することはまず不可能だと言える。

今回のメッセージはまだ中間報告の位置づけになっている。これからどれほどの日数、月数で、安全性確保完了の案内が来るか、楽しみではあるが、ユーザーも、このような事態は、他の事業体でも起こりうることを理解しておく必要があるだろう。DXという言葉が安易に使われているのではないかと思っている。

 

 

 

 

 

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