効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■変圧器の高効率化

発電所でつくられた電気は電圧が高く、変圧器を使って使用用途に適した電圧に変換する必要があり、また、使用サイドでも、その使用電圧にもかなりの差がある。発電所から送り出される電気は何段階かの変圧器で電圧を落としていくが、中間段階の物は変電所とも言われる。一般に使われている電気は交流であることから、鉄心に電線を巻き付けた形で、変圧が行われる。発電所から、最終需要のあるところまで電気が経由する変圧器の数は、送配電系統の範囲全てを見ると膨大な数となる。

変圧器の効率は出力の入力に対する比で求められ、ほとんどの機種で96%以上と電気機器のなかでは最も高効率となっている。だが、設置数が膨大であることから、その効率が例えば1%上がるだけで、電力で駆動される電気機器に供給される電気の総量は大きくなる。そこにアメリカのエネルギー庁は焦点を当て、アモルファス鉄という変換効率を高く出来る素材に代えた高効率の変圧器を標準設備にし、切り替えを推進し始めている。変圧器の規格をこれまでより高い変換効率の物を標準にして送電ロスが減るということは、それだけ発電量を減らすことができることになり、言い換えれば、発電所からの炭酸ガス排出量を減らすことができるからだ。バイデン政権は、この変圧器を高効率のものに取り換えるのに補助金を準備している。

これはアメリカ政府が推進している電気機器の効率化計画の一環でもある。このようなプログラムが日本で検討されているのかどうかを調べる必要があるが、エネルギー消費の効率化ができる場所、使い方は、その多くが身近なところにあることを、行政も消費者も知る必要があるだろう。

 

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