効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■秋田沖にウインドファーム稼働開始

日本の風力発電、特に洋上風力発電の設置は遅々として進まない。1~2本の風車を洋上に立てたものは、少ないながら各地にあるが、10基を超えるような、いわゆるウインドファームは殆どない。

この程、秋田県能代港(能代市)で大規模な洋上風力発電所が稼働を開始したと報じられている。風車の数は20基。大型の風車を複数基束ねて動かす大型施設として国内初となる。風車の羽根にあたるブレードの長さは約60メートル、ブレードの頂点から海面までの高さは約150メートルになる。丸紅が出資する秋田洋上風力発電が建設したものだが、引き続いて秋田港(秋田市)でも13基の風車を備える施設の稼働を予定している。出力は能代港の施設と合わせ、一般家庭約13万世帯分にあたる約14万キロワットになる。発電した電力は東北電力ネットワークに20年間売る契約になっている。

政府は21年に閣議決定した「第6次エネルギー基本計画」で、再生可能エネルギーを電源の主力とする中で、洋上風力の役割が大きいとしている。官民協議会を通じ、30年までに原子力発電所10基分の出力に相当する1000万キロワットを導入する目標も掲げているが、もっと早いテンポで設置数を増やすことは出来るはずだが、地域の漁業者などとの折衝に時間がかかる可能性があるのは理解できないでもない。

風力発電太陽光発電と異なり、昼夜を問わず、風が吹く限り発電してくれる。洋上の風は安定しているから、発電量の予測もし易いことから、電力事業者の受け入れやすい設備だろう。海洋国である日本ではまだ英国のような設置量にはなっていない。英国では、2019年7月末までに9,929機の風力タービンで総発電容量21.5ギガワットを超える構成である。 うち、陸上発電が13,062メガワットで洋上発電が8,483メガワットの容量となっている。

洋上風力発電の設置には、地域住民からの音に対する苦情の可能性はかなり低いから、景観と漁業者の反対をどのように克服するかが課題となる。今後、秋田の実運転の結果が、大きな問題点がないことを示すことができれば、普及の速度は急激に上がると期待したい。

日経新聞12/22

 

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