効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

英国の洋上風力発電

英国の洋上風力発電設置が大きく進展しそうだ。これまでも世界でトップの実績をもっていたが、これから政府の補助金や民間企業の投資を合計した事業規模は1000億ポンド(約13兆円)が投入され、7千基以上の風車を沖合に設置し、3,200万キロワットの発電をし、これを軸に2020年時点での英国の総電力需要の約3割を再生可能エネルギーでまかなう計画が発表された。日本で唯一大型風車のメーカーである三菱重工も大分前から進出しようとしているが、良いマーケットになるだろう。主要各国の20年までの洋上風力の開発計画は、中国3000万キロワット、米国1000万キロワット、ドイツ900万キロワット。日本は何もないと言っても良い。洋上だけでなく陸上についても風力発電の設置については周回遅れもいいところ。日本の風力発電関連部品産業なども,国内ではなく海外に拠点を置いた方が良さそうだ。英国の場合、当面は海底にポールを立てる方式が主流だろう。スコットランド沖には遠浅地域がまだまだ開発できるからだ。日本には遠浅地域が少ないので、浮体式に頼らざるを得ない。これから技術開発をするのだから、実用化にはまだ数年はかかるだろう。