近くの池に、ソーラーパネルが浮かんでいて、静かに発電している。周りが丘と住宅地に囲まれているので、大きな波が立つことはなく、周囲の人達の合意さえ得られれば、普及するだろうと思っていた。ただ、その池に住む生物への影響は考慮しなくてはならない。この浮体式の方式は、世界の湖で行われているが、洋上に浮かせる方式が具体化された事例をこれまで聞いたことはなかった。
この程、東急不動産、エバーブルーテクノロジーズ、オランダのSolarDuck社は2022年12月8日、「洋上浮体式太陽光発電」と「自動航行帆船」の技術実証提案が、東京都政策企画局が主導する「東京ベイeSGプロジェクト」の先行プロジェクトの公募事業に採択されたと発表したと報じられている。採択された事業では、まず浮体式の架台設備を利用し、海面上で太陽光発電を行う。この電力を電動船の動力源とする他、船に搭載した蓄電池に充電を行い、蓄電池の配布や公共イベントへの電力供給などによるエネルギーの地産地消を目指すという。
洋上の場合、波風の影響を受けやすいから、それを避ける方式を開発しなければならない。また、海水を被ることになるのだから、塩分による腐食を防止する方法も必要となる。洋上風力発電とは全く異なる技術を開発しなければならないが、浮体方式自体は日本のソーラーパネルメーカーも開発しているから、案外設置は容易なのかも知れない。沿岸部から離れた所に設置することになるだろうが、蓄電池を使用するのならば、そこから陸上までの高圧直流送電線の設置を省くことが出来るかも知れない。東京湾での実証だからこれが可能になるのだろうが、今後普及させるとすれば、蓄電池を陸まで輸送しても良いが、陸上までの高圧直流送電線を設置することも必要となるだろう。
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