効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■英国で新しい炭坑の開発

英国が、ここ数十年の間なかった新規の炭坑開発を許可したようだ。この石炭は製鉄用の原料として使われる。この決定には、環境団体などから厳しい批判が巻き起こっているのは当然のことかもしれない。イングランド北西部の西カンブリア鉱脈で掘削に取りかかるらしい。これによって500人の雇用が生まれるとのことだ。

この計画は2014年に発表されたが、政府の内部からも反対が続出して、暗礁に乗り上げていたものだ。だが、反対を押し切った政府は、この石炭は製鉄用に使われるが、もし開発が認められなければ、海外から輸入せざるを得なくなるとし、石炭を確保する必要があるのだから、国内で手当てできるのなら、その方が理にかなっていると力説している。火力発電の燃料にするのではなく、ネットゼロを実現できる製鉄手法に向けた原料になるから、環境負荷を増やすことはないともしている。

採掘される石炭の大半は欧州に輸出されることにもなっている。鉄鋼生産向けにしろ発電燃料に使うにしろ、炭酸ガスが排出されることに差は無い。しかも、その排出量が膨大になることは明らかなことだ。専門家は、このプロジェクトは環境的にも経済的にもマイナスにしかならないとしているし、2050年にはカーボン排出ネットゼロを目指すとする英国の環境対応への批判が世界から巻き起こる可能性もある。石炭採掘は開始後50年は続くと想定されているが、専門家の中には、製鉄に新しい技法が導入されようとしており、石炭の需要は減少する可能性が高いとする人もいる。

英国の炭坑は2015年に全て閉鎖されていたのが再開されるのは、経済活性化を余儀なくされた政府の苦肉の策だと言えるだろう。

 

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form