効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■アンモニアを火力発電燃料に、は有効か

最近よく報じられるようになったのが、アンモニアを火力発電燃料に混入させれば、化石燃料を使う発電が排出する地球温暖化ガスである炭酸ガスを大きく減らすことができるから、これからアンモニアの消費を増やすべきだということだ。だが、アンモニアは自然界に存在するものではなく、窒素を化学合成して作るものだ。窒素は地球の大気の78%を占めており、生物に欠かせないタンパク質を構成する元素で、大気中では極めて安定した窒素分子(N2)の形で存在している。アンモニア分子式はNH3。その製造には、空気中の窒素を水素と結合させるのだが、ハーバーボッシュ法という方式が発明され、アンモニアが大量の生産されるようになってから100年経過している。

このアンモニアを製造する工程には大量の電力が必要となるが、その電力を発電するのに使われるのがほとんど化石燃料だから、この段階で大量の炭酸ガスを排出することになる。また、アンモニアを燃料に使うと、炭酸ガスではなく、窒素酸化物(NOX)と水蒸気が排出される。その中には炭酸ガス以上に温暖化効果が高いN2Oも含まれる。地球温暖化問題の解消にならないだけでなく、空気中の窒素を利用するために、生物が利用する窒素化合物の量を減らすことにもなる。

日本政府はアンモニアを火力発電に混焼利用することを推進しているが、取り返しのつかない環境汚染を加速させることにもなりいかねない。再エネ電源の増設・拡大に力を入れるべきだと思う。

 

 

 

 

 

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