The Straits Timesがシンガポールを書いた記事で知ったが、蓄電容量の大きいバナジウム・フローバッテリーが設置されるようだ。バッテリーと言えばリチウムイオン電池だけのように思われるが、この記事によると、リチウムイオン電池の寿命は10年に満たないが、フローバッテリーは25年ほども寿命があるらしい。五酸化バナジウム溶液のタンクからイオン価の異なるバナジウムをイオン交換膜の両サイドに流すことにより、発電・充電ができる容量を自由に変えることができる。
リチウムイオン電池についてはつい先日ここで書いたのだが、その時には実用化がまだ見えないと思っていた。しかし、この記事によると、シンガポールが太陽光発電の導入を促進するために、その不規則な出力変動、あるいは、夜には発電しないという課題を解消するために、順次蓄電規模を増強できるバナジウム・フローバッテリーの導入を決めたとのこと。実用化に成功したのはVFlow Techというベンチャーだ。寿命が長いために、リチウムイオン蓄電池とコスト的にも対抗できるとのこと。
このフロー電池の設置は来年に入ると工事が始まる計画になっている。その蓄電容量は1 MWhで、Pulau Ubinの公的建物の電源となる。この容量はシンガポールにある3軒の住宅に1年間電力を供給できる規模のようだ。シンガポールからの重要な輸出商品になるかもしれない。
住友電工もこの商品化に力を入れているはずだが、現況を一度調べて見よう。
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