効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■英国の次世代原発開発に日本も参加

英国で次世代原発の開発プロジェクトが幾つかの国でチームを作って実施されようとしている。それに参加する国の一つに日本が入っている。完成は2030年代を目指している。日本は開発の最初の段階である反応炉と発電システムの構築に参画するようだ。英国政府が想定している総コストは75万ポンド(1億2千万円)。この原子炉には、炉心の冷却と熱の取り出しに、水ではなくヘリウムを使っている。ヘリウムを使うことによって、取り出せる熱の温度が700度Cを超え、発電だけではなく、水を分解して水素を取り出すのに使われる。その水素は燃料電池に投入されてさらに発電する。ヘリウムを使うことで、大量の熱を取り出せるようになったことがこのプロジェクトの特徴になっている。

炉心は高温に耐えられるセラミックで囲まれていて、炉心の溶解を防いでいる。炉心冷却に水が使われていないために、炉心付近で水素が発生することはなく、水素爆発は起きない。昨年英国政府は、この次世代の原子炉を建設開始することを決定している。ただ、ヘリウムを使うことから、高温処理に適した材質の開発が不可欠となる。基本設計は2025年頃に出来上がり、2030年代に実機が完成する計画。これには、日本の原子力開発機構が2004年にヘリウムで950度Cまでの利用を実現させたことが貢献しているとのことだ。使用済み核燃料の処理方法も何か革新的なことを実現してほしいものだ。

岸田首相は、日本にもこの形式の原子炉を建設する計画を描いていると報じられている。ただ、この過程で、日本で開発された技術が海外に流れることになる。いずれは、技術の集約は行われるのだから、それを上回る開発を日本が進めることが重要となる。

 

 

 

 

 

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