効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■木造高層ビル

木造で高層ビルを建築する計画が広がってきたとのこと。大手の建築事業者には次々と注文があり、ほとんどが脱炭素のシンボルにする意向らしい。大林組横浜市内で研修施設として木造高層ビルを建設した。高さ44メートルの地上11階建てで構造部材の9割に木材を使い、総量は1990立方メートルに達する。同社によれば部材の調達や施工、解体で出る二酸化炭素(CO2)の量は、同じ規模の鉄骨造りのビルと比べて約6割に抑えられる。「光合成での固定効果を考慮すれば、4分の1まで抑制できる」とも試算している。

ただ、木材を大量に使用するということは、大量に伐採した樹木があるということで、その後、それに代わる植林がされていることの証明がなければ、到底脱炭素とは言えないのではないか。これは国産材、輸入材ともにいえることで、植林を保証する国際機関が必要ではないか。植林の証明がなければ、脱炭素を訴求する建築物と称することはできないようにすべきだろう。

部材を木造にするとコストが増えるようだ。だとすれば、従来工法の部材製造過程の脱炭素化に力を入れる方が得策ではないだろうか。コストや耐火性などを考慮し、鉄骨造りや鉄筋コンクリート造りとの「ハイブリッド工法」も進んでいるようだ。ハイブリッドは設計段階から継ぎ合わせの難しさもあるように思える。そこまで無理をして、脱炭素のイメージ作りをするのは、本末転倒だ。ただ、ハイブリッド工法の標準化が短期間でできるのなら、木質高層建築の選択肢もありうる。しかし、高層建築物は一品商品だから、簡単に標準化、安全基準などが整備されるには時間がかかるはずだ。無理はしない方が良い。

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form