効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■緑藻の大量培養で気候変動対応

藻類は樹木よりCO2の吸収効率が高く、同じ面積で比べると森林の10倍の吸収能力があるとされる。藻類が生長すると体内に油滴が出来るが、それを集めると燃料油を作ることが出来る。ホンダは脱炭素に向けた事業として、二酸化炭素(CO2)の吸収に優れた藻類とその培養設備を外販する検討を始めたと報じられている。ここで書いたことのあるユーグレナ(緑藻の一種)社はユーグレナで食品を作ってきたが、これは繋ぎの商品であり、この藻類から燃料を製造してジェットエンジン用の燃料国際規格をとり、確か日野自動車のトラックを走らせてもいる。Jパワーは自社の事業所近海で藻を育成しクレジット(排出枠)創出に乗り出した。商船三井などは藻由来のクレジットをこのほど購入した。ブルーカーボンはCO2吸収量が森林に匹敵するとの試算もあり、脱炭素取引の目玉の一つになる可能性がある。

ホンダはバイオ燃料としての活用を狙い、「緑藻(りょくそう)」をベースに独自の藻類を開発した。独自とは言え、新種という意味ではないだろうが。特殊な品種改良と培養液で細菌への耐性を高め、成長効率を上げた点が特徴。一般的な細胞分裂は1日あたり1~2回なのに対し、ホンダは最大5回で、1日で分量を32倍に増やせるという。

自動車業界ではデンソーバイオ燃料の生成技術を研究している。ユーグレナは21年に独自に、ミドリムシなどを原料とするバイオ燃料で小型ジェット機を飛行させることに成功した。

欧米では国を挙げて開発を支援している。米エネルギー省は21年、藻類によるCO2吸収を進める研究プロジェクトに800万ドルの予算を充てることを発表、支援先の公募を始めた。欧州委員会も戦略文書を22年内に発表するとみられている。

緑藻類は池や湖、海で繁殖し、その時に大量の炭酸ガスを吸収するから、これで作った燃料はカーボンニュートラルとなる。ホンダが開発したという改良種が普及すれば、植林よりも遙かに有効な炭酸ガス吸収方法となりうる。日本も緑藻の増殖を研究開発している事業者を支援する方策を検討すべきだろう。

 

 

 

 

 

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