炭酸ガスと水素を合成させてメタンを作る方式はメタネーションだ。例えば、火力発電所から排出される炭酸ガスを何らかの方法で回収(Carbon Capture)し、その炭酸ガスを水素と合成すれば(Carbon Utilization)、多くの都市ガス原料であるメタンを作ることができる。このメタネーションが大きなコストをかけることなく実現できれば、それを天然ガスパイプラインに注入することにより、本来火力発電所から大気中に放出される地球温暖化ガスである炭酸ガスを原料とする都市ガスに変換できる。この都市ガスを消費すれば炭酸ガスは排出されるが、その炭酸ガスは本来火力発電所から放出されるものだったのだから、全体としての炭酸ガス排出量は大きく減ることになる。
都市ガス事業者はメタンを主成分とするガスを需要家に送っているのだが、それを燃料として使用すれば必ず炭酸ガスが発生するために、地球温暖化を促進する事業と見なされるという課題を解消する方法として、メタネーションの技術開発に力を入れている。いわば、事業生命を維持するための方策だと言える。
もし、メタネーションに使う炭酸ガスに植物由来のものが利用できれば、都市ガスを燃焼させた排ガス中の炭酸ガスは植物に吸収されると仮定することにより、全体としてゼロカーボンの都市ガスとなる。このメタネーションを安定的にかつコストをあまり掛けずに実用化することが都市ガス事業の継続を左右することになる。都市ガスを大量に使う工業炉や発電設備などから排出される炭酸ガスを捕捉してメタネーションの原料にすれば,炭酸ガスが循環することになる。課題となるのは炭酸ガスの回収コストとメタネーションのコストだ。このメタネーション技術の実用化ができなければ都市ガス事業はいずれ消滅することになる。
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