効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■世界的に電力需給逼迫

今日の報道記事で知ったことだが、各地で気温が上がったために冷房需要が急増したこともあって、世界的に電力需給が逼迫する事態になっているらしい。米南部テキサス州では熱波が到来し、同州のエネルギー規制当局は需要家に節電を呼びかけた。同州の風力発電の導入量は全米50州でトップだが、11日は風が吹かなかったため、稼働率が1割を切った。同日午後には電力供給が足りなくなるとみた州のエネルギー規制当局は州内の需要家に節電を要請。当局は輪番停電に陥る可能性もあると警告したが、予備の発電設備を稼働させたことなどでかろうじて回避したようだ。テキサス州の送電網は他州とは僅かの容量の系統連系があるだけで、本格接続されていないため、他の州から電力を融通して貰うことができなかったのだ。

フランスでは河川の水温が上昇、冷却水に影響するとして原子力発電所の出力を絞る方向だという。ロシアによるウクライナ侵攻に端を発した電力燃料不足が深刻になるなか、気候変動による気温上昇で電力システムに大きな負担がかかっているとのこと。仏電力公社(EDF)は猛暑の影響で原発の出力を14日から絞ると公表した。冷却水を近くの川に放出すると、既に高くなっている水温が上がりすぎるなどの問題が起きるためだ。南部ゴルフェシュにある原発が対象となっている。EDFの送電部門子会社RTEの試算によると、気候変動などの影響で原発が出力を下げなければならない例は50年までさらに増えるとみられている。今年もフランスの夏は暑くなっており、12日は南西、南部の7つの地域について、仏当局が警戒を高めるよう呼びかけた。原発がフル稼働していれば発電能力に余裕があり、他国に融通できるはずだが、冷却水の温度が障壁となっている。この状況は隣接する欧州諸国の電力逼迫がさらに進むことを意味する。

日本にも同様の電力需給逼迫が、東京電力管内以外の地域でも起きる可能性は高い。それには、東西の電力周波数が異なるために、相互融通に限界があるからだ。また、九州電力四国電力は、本土の他社領域との連系容量が小さいために、同じ周波数であっても融通には制約がある。この夏には輪番停電があるかもしれない。

 

 

 

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