効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■カリフォルニア州で計画停電

最近カリフォルニア地域を襲っていた猛暑が原因で山火事があちこちで起き、それによって送電線も被害を受け、送電能力も低下している。また、冷房に使用される電力需要も急速に伸びているために、総発電設備容量が不足し始めている。そのため同州の電力会社が計画停電を始めたということだ。州外から電力の融通をして貰えるはずだが、隣接する州でも他へ融通する余裕がなくなっているから、応援の融通が期待できない。発電能力を上回ると予想されるときに、予め周知させた上で地域単位に停電させるのだが、カリフォルニア州で急増している太陽光発電規模も影響していると報じられている。

カンカン照りの日中は太陽光発電が活発に発電するから、従来型の発電設備の稼働を抑えることができる。夕刻になって太陽光発電が発電しなくなっても、冷房などで高くなった電力需要が、稼働できる従来型発電設備で対応出来なければ、電力不足なって大停電が起こる可能性は高くなる。天候予測や需要予測がうまく行かなかったときなどには、一部の地域への電力供給を止めることによって、全体の需給バランスがとれるようにする。その計画がうまくいかなければ電力会社によっては全体が停電するケースも出てくる。

計画停電ということを日本で知るようになったのは、東日本大震災原発が止まり、火力発電所も損傷を受けて、昼のピーク時の電力供給能力が定常的に不足することが明らかになった時だ。このときには輪番停電という巧妙な方式で、停電に遭遇する機会を均等化したのだったが、カリフォルニア州管内では、そのような方式はとられていないようだ。その結果、停電に備えて蓄電池を個々の需要家が備えるようになっているようだが、この容量や充電量を把握するのは電力会社にとっては困難。今後需給バランスがとれなくなることが多くなり、計画外停電も起こるようになるだろう。

 

 

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