効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ウクライナ・ザポロジエ原発の危機

ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムのコティン総裁は、南部ザポロジエ原子力発電所について、稼働停止後も冷却状態を維持しなくてはならず「冷却が滞れば事故につながる」と取材に説明したようだ。現在も砲弾が爆発している状況では、いつ原子炉を冷却するシステムが止まるかもしれないのは確かなことだろう。11日に稼働を停止したが、炉心の核燃料と、燃料プールにある核燃料は、常時冷却しなければならないが、電力が供給されなければ冷却用ポンプも止まり、1~2時間で炉心溶融メルトダウン)を起こす可能性がある。

原発周辺では爆発が相次いでおり、電力供給が途絶える恐れが懸念されている。国際原子力機関IAEA)などは原発周辺の非武装化を求めているが、同原発を3月に制圧したロシア軍は応じていない。

この状況は東日本大震災福島第1原発が水素爆発を起こしたのとよく似ている。同原発への東北電力からの電力供給が地震のために停止し、それに対応するための非常用電源が起動したが、そこへ津波が押し寄せ、その波をかぶったエンジンが止まってしまったのだった。そのため、炉心が十分な冷却をすることができず、大規模な爆発が起きたのだった。核爆発にならなかったのは幸いだったのかも知れない。津波で入ってきた海水が多少の冷却効果を発揮したのだろう。炉心溶融は起きている。水素爆発もあったが、それによって周辺の地域に核物質が飛散し、放射能被害が広域に及んだのだった。

ザポロジエ原子力発電所からロシア軍が離れるとは思えないから、ウクライナ軍が攻撃するにしても、原発自体を避けなければならず、電力供給を止めることもできない。ロシアとウクライナのにらみ合いが続く間、この原発は不安定なままの停止を続けることになる。

 

 

 

 

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