効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ロシアは化石燃料大国だが

今日の午前中に自然エネルギー財団のセミナーにオンラインで参加した。冒頭のコベリエル理事長のレクチャーで理解したことは、これまで化石燃料を使う火力発電や原子力発電の発電コストに比べて,太陽光発電風力発電はkWhあたりの価格が高いとされてきたのが、太陽光・風力発電の設備コストが急激に下がってきて、肩を並べるところまできていることから、火力発電など旧来の発電方式と競争できるようになっており、これから急速に普及するだろうということだ。変動性再エネには系統を不安定化するという課題もあるが、それを補う蓄電池などのコストも急速に下がっている。

ロシアがウクライナに攻め込んだことによるエネルギー価格の急速な上昇も、太陽・風を利用した発電規模の拡大に有利となる。これまではかなりの支援策がとられてきたが、その必要性もなくなっていく。ロシアからの石油、石炭の輸入を削減する欧州諸国では、これまで以上に再エネの普及が進む、あるいは進まざるを得ない、ということだ。温暖化ガスを出さない原発に対しても、建設期間の短さも大きな有利性となる。

都留文科大学の高橋教授から知ったことは、ロシアは化石燃料大国ではあるが、再エネには殆ど力を入れていないということだ。ロシアと関係の深い中国は、再エネの拡充には力をいれていて、2020年時点で電源比率が30%を超えている。だが、それを上回る再エネを導入しているのが、ドイツと英国で、45%近くの比率になっている。ただドイツはロシアからの天然ガス、石油の輸入量が大きいために、制裁の意味もあってそれを削減しようとするいま、再エネがさらに拡充されるだろう。

高橋教授の資料を拝借。

世界の電源ミックス現状

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