今住んでいる団地ができてから50年ほどになる。最近古くなった家を取り壊して新築するところが増えているが、その半数以上に太陽光発電パネルが屋根に設置されている。パネルの価格が急速に下がってきたからだ。このうちどの位の家に、さらには既存の建物への蓄電池の取付がされているだろうか。蓄電池の価格も下がってきたからだ。ただ、蓄電池については、リチウムなどの材料価格が上昇しているために、価格は下げ止まりになるという情報もある。
初期投資の額は一見大きく見えるが、今後電気料金が上がるのは確実だろうから、PVとその規模に対応した蓄電池を設置すれば、10年前後でその投資は回収できるだろう。設置数が増えれば、ある地域のPVパネルと蓄電池を相互に情報システムで連系させてやれば、マイクログリッドにすることができる。そうなると、送電系統の安定化ができるから、そのサービスを電気事業者に売ることができる。長い歴史を持つ送電系統には劣化が進んでいるところもあるし、送電容量が不足し始めるところも出てくる。
補助金などの支援策が準備できれば、このマイクログリッドが次々に形成される時代に入っている。それは即、地球温暖化対応となるから、環境への関心が高まる中、PVと蓄電池の設置と相互連系が進展することは確実だろう。
原発の稼働が進まず、新設もしにくい現状と、古い火力発電設備の更新が必要になっている電力事業者から見ると、PVと蓄電池によるマイクログリッドを自ら推進するようになるだろう。それによって、CO2の排出量も急速に下がることになる。大規模集中型発電の時代は終わったと言えるだろう。今後の展開がどれほど進むかが楽しみだ。
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