太陽光発電(PV)の発電コストがどんどん下がったいる一方、PVを設置した建物に蓄電池の設置が必然的になり、そのコストも下がり、性能も良くなっている。風力発電もこれから急増するのは必然だが、PV、風力の出力変動の調整電源として、地域に設置される蓄電池が、現在の火力発電による調整に代替するようになるに違いない。というのは、地域に設置される蓄電池を、少し大きめの容量になるように政策誘導すれば、その全体容量は従来型発電所の規模に持っていくのは難しい話ではないからだ。
既にカリフォルニア州を中心に増加しているのが、電力供給事業者が蓄電池を設置すれば有利になるようなインセンティブを与えて、それを全体として調整電源に利用する動きが顕著になっているからだ。これによって従来型の発電所を建設するよりも、コストも低くなることは必然となる。それには、蓄電池や分散電源を一まとめにして制御するシステムを運用する事業者が必要だが、欧米では既に雨後の竹の子のように、このようなベンチャーが生まれ、活動を始めている。それに対する投資も活発になっている。
この動向を見れば、変動性再エネについて良く言われる不安定という言葉も死語になるような気がする。地域単位に調整電源が増強されれば、電力の需給バランスは地域単位で行われ、マイクログリッド単位で電力のやりとりが行われることによって、電力市場全体の安定性は確保できるようになると思う。電力事業そのものが大変化するに違いない。
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