効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■マイクログリッドの普及

太陽光、風力、小水力などの再エネに加えて、蓄電設備やコージェネレーション燃料電池も含める)といった、地域分散型小規模発電設備が普及してきた結果だろうが、世界各地、特に、気候関連の災害が多発しているアメリカで、マイクログリッドが普及し始めている。

マイクログリッドは、ある地域にまとまった数の電力需要家があり、上記の分散型電源が設置されている場合、その電源相互の出力を制御して、電力の相互融通を自動的に行い、従来の電力系統とは1~2カ所で接続し、その地域で分散型電源の発電量が需要を上回る時には、送電系統に電力を送り込み、不足するときにはその不足量だけ送電系統から電力を取り込む電力システムだ。送電系統が停電した場合などには、その地域だけで電力需給を調整して、その地域で極力停電が起きないように相互融通する。

このマイクログリッドは、多様な小規模電源が開発されたことにより、世界的な規模で具体化が進んでいる。気候変動の影響かも知れないが、世界的に自然災害が多発しており、送電線が切れたり、電柱が倒れたりして、広域の停電が多発している。この時に、例えば、病院などの重要施設への電力供給が止まらないように、地域のマイクログリッドを停電した送電系統から切り離し、その地域の系統だけで電力が使えるようにする。その制御はスマートメーターなどの通信制御装置を介して電力需要が地域の電源の発電量と等しくなるように制御する。優先度の低い普通の住宅などは輪番停電を余儀なくされるかも知れないが、長期的な停電が継続しないように、地域の系統(グリッド)内で電気の流れを制御する。

住宅分野でも、燃料電池や蓄電池のように、制御をし易いシステムが設置されているところが増えている。太陽光発電は、発電量が需要を上回る時には、マイクログリッド内で蓄電したり、他の電源の発電量を減らしたりして、その地域で発電量と電力消費量を極力等しくするようにも制御する。

日本でも、災害対応だけではなく、域内の炭酸ガス排出量を減らすように需要を制御するシステムがこれから普及するに違いない。

 

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