効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■山梨県が水素製造の推進

山梨県は日本でもっとも長い日照時間を持っているようだ。山に囲まれている地形から雲の発生が他の県に比べて少ないからだという。その山梨県が、太陽光発電などの再生可能エネルギーから水素の製造を後押ししている。民間企業と協力して水を電気分解して水素を製造するのを事業として成立させようとしているらしい。海外からも見学者が訪れるというから本格的だ。

ここまで早く水素事業が伸展するとは思っていなかったし、地方自治体が主体となってなど考えもしなかった。しかし、山梨県は水素を地域の特産品に育てようとしているようだ。トヨタ自動車も同県から水素の供給を受けることに前向きらしい。おそらく現時点での水素コストはかなり高いだろうが、グリーン燃料を製造する県としての評価が高まれば、その利用システムも開発されるだろう。

再エネによる発電量が多すぎるときに水電解にその電力を供給することで、再エネの出力変動を抑制すると同時に水素という形で貯蔵し、それを電力が不足するときに水素燃料電池に供給して発電し、電力事業に売ることでコストを削減できる。現在普及している家庭用天然ガス燃料電池は、熱も利用すれば高効率だとは言え、排ガスには温暖化ガスであるCO2が入っている。だが、純水素を燃料にする燃料電池からは基本的に水蒸気しか出ない。この特性を上手に利用すれば、山梨県グリーン電力を利用しているという評価を貰えるだろう。甲府市で2016年に建設された太陽光発電設備がこの目的に利用されている。晴天時一時間に製造される水素は、6台の燃料電池自動車に利用できる量になるらしい。

同県はこの水素製造設備を海外に輸出し、そこで作られる水素を輸入するという構想も持っている。県の発案だということもあるが、これがビジネスモデルとして定着するかどうかが今後の課題だろう。

山梨県甲府市に次いで日射量の多いのは、高知県高知市のようだから、同じようなプロジェクトがここでも始まるかも知れない。

 

 

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