プーチンがポーランドとブルガリアへの天然ガス供給を停止した。その理由として、購入費をロシアの通貨であるルーブルで支払わなかったからだと述べているが、他の国でもルーブル支払いをしていない国はあるはず。懲罰として停止するとまでは言えなかったので、支払い条件を挙げたに過ぎないのだろう。
ここで思ったが、日本はサハリンからLNGを輸入しているが、これへの支払い条件はどうなっているのだろうか。サハリンのプロジェクトは合弁事業だから、ロシアの意向だけで支払い条件を決めることは出来ないのかも知れないが、いずれは日本のロシアに対する制裁の姿勢を世界に示すために、輸入停止を宣言せざるを得なくなるだろう。その時に、その輸入量に代わるだけのLNGを他のプロジェクトから導入することは、不可能ではないがかなり難しいはずだ。可能だとしても、時間をかけた交渉が必要となるし、LNGのスポット市場に出る量も激減するはずだから、日本はエネルギー不足への対応を求められる。
これにもっとも有効な方策は、エネルギー消費自体の削減だろう。エネルギー消費者が自らの生活や事業内容を見直せば、多少の時間はかかるが化なりの量を生み出すことができるはずだ。その時に必要となるのは政府の一方的な規制ではなく、各世帯、各事業がその気になるような奨励策を考え出すことではないだろうか。前年のエネルギー消費量と対比して、何パーセント減少させたかに応じて給付金を出すなどもあるだろう。馬鹿かと言われるかも知れないが。
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