効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■スエーデンが放射性廃棄物の地下埋設を認可

原子炉を稼働させている国は、必ずそこから出る放射性廃棄物の処理をしなければならないが、高度の放射レベルのものは、前処理で体積を小さくしてから、頑丈な容器に格納して、地下深くに埋め込まなければならない。米国もまだこの埋設場所を特定できていないし、日本も同じ状況にある。ところが、この1月22日、スエーデン政府は同国のSKB社に、ある場所への埋設を認可した。SKB(Swedish Nuclear Fuel and Waste Management Company)は、放射性廃棄物を処理する業務に従事するが、埋設はこれまで認められていなかった。

それがこのほどOsthammarに地下埋設し、そこに埋設する廃棄物の加工工場を、近くのOskarshamnに廃棄物を収納する容器を製造して、そこに廃棄物を詰める工場を建設することを政府が認めたのだ。このような埋設処理をしているのは、世界でまだフィンランドだけの筈だが、これが他国に与える影響は大きいだろう。

もともとスエーデンは福島原発事故後、脱原発の政策を打ち出して、一部の原発の稼働を延長させて需要に対応してきたが、既設原発の稼働の延長、新規建設を認める方向に180度原発政策を変更している。従って、今後も原発からの放射性廃棄物は増加を続けるのだから、その処理はいつかの時点で確定されなくてはならなかった。

今回の政府決定によって、埋設処理が具体的に動き始めるのだが、その資金は既に確保されているようだ。このプロジェクトの許可が出ても、関係機関の認可手続きが必要だが、それが全て認可されれば、設備の建設が開始され、埋設処理(廃棄物の精製と容器への充填)が具体化されるのにその後10年を要すると報じられている。

日本にも参考になるものだと思う。

 

 

 

 

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