世界で稼働している原子力発電所からは、使用済み核燃料を始めとした高度放射能物質が廃棄物として出てくる。また、原子力発電所が廃炉になった時には、それ自体が大規模な廃棄物として処理されなければならない。
これを厳重な漏洩防止をした缶体に入れて、地下数百メートルに埋設するというのが現在の考え方だが、この場所が決まっているのはただ一つ、フィンランドのオンカロだけだった。ここを視察した小泉元首相が、日本では無理だと思ったのが、彼の原発に対する姿勢を決めたと言われる。
ここへ、新たな場所が設定された。スエーデンが地下埋設を国が認可したようだ。想定されている場所はフォルクスマークだと報じられている。これが実際に地下埋設できるように掘削されるのはずっと先の話になるが、安定した地層をもつ国だからできることで、地震国である日本では到底実現できるとは思えない。広大な土地を持つ米国でも、まだ、埋設場所が決まっていないのだから、原発の廃炉が進むにつれて、高度放射性廃棄物をどのように処理するかは、人類の将来を左右する大きな課題となるだろう。
家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り
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