国土交通省は住宅の省エネルギー化を促すための関連法案について、今国会に提出する方向で調整に入ったという報道を見て、何を今頃という感じがする。夏の参院選を控え審議日程の確保が難しいとして秋以降に先送りする見通しだったが、専門家や関係業界から早期の法案提出を求める声が強まり方針を転換した。これまで住宅の耐震性などの規制はあったはずだが、エネルギー効率の高い住宅については放置されていたのだろう。
具体的な内容を見ると、改正案は2025年度から全ての新築住宅や小規模ビルを対象に、外壁や屋根の断熱性能などの省エネ基準を満たすよう義務付ける。空調や照明などのエネルギー消費量を一定値以下にすることも定める。省エネ基準の義務は中規模以上のビルが対象だったが、新築の戸建て住宅などに拡大する。
ビルにだけは規準があったようだが、自分の経験から見て、住宅の断熱化には大きな効果があるはずだ。自宅を初めて建てたときに、断熱材を入れる仕様にしてあったのに、母親が来て板の間の応接室で、椅子に座っても足元が寒い、と言ったのを聞いて、後から床下に入って調べたら、断熱材が入っていなかった。そこで、自分でガラス素材の断熱材を調達して自分で床の枠組にはめ込んだ。その効果は抜群。
屋根下の天井には断熱材が入っているはずだったが、空気穴から覗いてみると、断熱材の塊が散らばっていて、隙間だらけ。これも自分でピッタリと敷き直した。この効果も抜群。
建設時に複層ガラスを入れてほしいといったら、日本では北海道でしか手に入らないとのこと。そこで一部屋だけ輸入品の複層ガラスを入れたが、他の部屋との温度差がはっきりと分かる。その後一部の部屋で、単層用の窓枠に入る複層ガラスに取り換えた。
エネルギー効率向上の規準を定めるのは良いが、施工の確認をしなければ、本来の効果は出ないのだから、その辺りも考慮に入れた法律、規制であってほしい。また、既築住宅の断熱材、複層ガラスの取付を奨励する方策も検討してほしい。
家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り
のご紹介。
https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form