効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

窓ガラスの断熱

今日の昼前、日本板硝子環境アメニティー社の社長さんと1時間余懇談する機会があった。駅前の喫茶店での話だったが、同社は窓ガラスの断熱について、複層ガラスをさらに高断熱化する商品をトヨタ自動車と共同開発したのだが、その説明にわざわざ来てくださったのだ。新しい商品名は「トロポス NEO」で、トヨタは展示場の大きなガラス窓をこの方式にしようとしている。外からの視認性を保ちながら、大型のガラスの断熱性を従来のものより高め、しかも施工も簡単にできる商品となっている。自分が窓ガラスの断熱に関心が高いことを前から知っておられて、わざわざ時間をとって足を運んでくださったのだ。トロポスは、ガラススクリーン(透明ガラス+ブラインド)の内側に、Low-E複層ガラスパネルを追加することによって、非常に高い遮熱・断熱性能を持つガラススクリーンだが、この取付を室内からできるのが特徴になっている。これをさらに進化させたのがNEOで、電動と手動を組み合わせた収納システムによってほぼフルオープンにできる仕様になっている。サッシュレスなので、意匠性も高く低コストとなる。複層ガラス+Low-Eの組み合わせの窓の場合と、これにトロポスでブラインドを付けた場合を比較すると、夏の室内温度が前者と後者で10度ほど差が出るという。既築の建物にも室内側から後付けできるので、装着しやすいのが気に入っている。話をしていると、それに刺激されたようなアイデアもいろいろ出てきたりして、いつもこの社長との対話は実りが多いものになるのだが、奈良でもこの方式を採用するビルや住宅が出てくるかもしれない。概要は http://www.nea-ltd.com/eco/tropos/index.html で分かる。