効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■地球温暖化ガスは貴重な資源

メタンや炭酸ガス地球温暖化を招いていると敵視されているが、これらはいろいろ有用なものの素材となる物である。これらをあまり手間をかけることなく回収・保存できれば、様々な素材の原料として利用できる貴重なものと考えることが出来る。それがシンプルなプロセスで可能かどうかが鍵となる。

IHIはエチレンやプロピレンのような化学の基礎原料を二酸化炭素(CO2)から直接合成する技術を開発したと報じられている。新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)の委託で、実用化に向けた実証に取り組む。ごみ焼却場や工場、火力発電所などの排ガスの資源化を目指している。「石油を使う従来の技術と同等の速度で生産できる」としているが、同社はシンガポール科学技術研究庁化学工学研究所との共同研究をもとに、CO2と水素からエチレンやプロピレンをつくる技術を開発した。これまでは複雑な工程とコストをかけて造っていた物が、かなり簡単に製造できるようになったのだろう。

経済産業省によると、エチレンの世界需要は2018年で約1億6000万トン、プロピレンが約1億6000万トンと特に生産量が多い。主に原油から取り出したナフサ(粗製ガソリン)をセ氏約850度に加熱して分解してつくっている。その過程で大量のCO2が出る。日本の化学産業から出るCO2は国内の総排出量の5%の約6千万トンにのぼる。そのうち、エチレンとプロピレンの製造に伴う排出量が4分の1近くを占める。

CO2から化学原料を作る際、反応しやすい一酸化炭素(CO)に分解することが多い。ただ、COを製造する際には同700~800度に熱するほか、工程が複数にまたがるなどの課題がある。CO2は安定しており、化学反応を起こしやすくする触媒の開発がカギを握る。IHIは鉄を微粒子にして表面積を増やすなどの工夫をし、同300度で反応が進むようにした。この温度差は貴重な技術の開発結果だと言える。これによって、悪者扱いされているCO2が、貴重な資源として奪い合いになるかも知れない。

 

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り

のご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form