カリフォルニア州では干魃、洪水、気候の高温化などが頻発し、電力需要の変動とそれに対する対応が難しくなり、送配電系統の安定性維持が大きな課題となっている。この原因が、地球温暖化対応を積極的に行った結果、発電の不安定化への対応が難しくなっていることもあり、少なからずジレンマ状態にある。
これまで電力供給事業者が行ってきたのは、系統の安定化のために、蓄電池などの設置などだったが、炭酸ガスを排出する火力で対応することが、州の脱炭素政策によって認められなくなっているために、大手電力事業者は需給バランスを保つことが難しく、また、発電コストも上昇する方向に向かっている。
これによって起こる系統の不安定化を防ぐ手段として、需要側が自ら電力の消費を制御し、停電を回避しようとする動きが活発になっている。さらには、一つの地域にある太陽光発電をとりまとめて制御し、その出力を蓄電することによって、その地域の電力供給の信頼性を高める動きが加速している。それは、究極的には多くの地域で、地域単位のマイクログリッドが拡充し始めている。地域の電力供給を安定化させるのは、その地域の住民にとって望ましいことだから、地域のマイクログリッドの制御に協力し、需要を意図的に落としたり、蓄電池に充放電することが、自分たちの生活に必要な電力の安定供給度を高めることになるということへの理解も進んでいる。
これからカリフォルニア州に拡充するマイクログリッドは、いろいろな地域特性を反映したものになり、他の州でも今後ミクログリッドが増えることになると想定されている。これには地域住民の積極的な参加が必要だが、日本でこのような形でのマイクログリッドが拡充するだろうか。
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