効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

EV用蓄電池

電気自動車向けの蓄電池に充電しないで走れる距離がせいぜい200キロ程度と小さいことが普及を妨げている。そこに着目したNEDOが、新しいタイプのEV用蓄電池の開発に向けて具体的な開発計画を立てている。NEDOが、リチウムイオン電池(LIB)の性能を超える革新型蓄電池の実用化に向けた共通基盤技術の開発に着手したというプレスレリースを出したのだ。EVでガソリン車並の走行距離を目指すという意欲的なものだ。これまでエネルギー密度や耐久性、安全性などの車載用蓄電池に必要な性能を高いレベルで両立させる研究開発を、容量5Ah級の蓄電池を試作して実施。2030年にガソリン車並みの走行性能を有する普及価格帯の電気自動車(EV)などへの車載化を目指すとしている。現時点で、これまで使われてきたリチウムイオン電池ではなく、3タイプの革新型蓄電池(亜鉛空気、ナノ界面、硫化物)で、エネルギー密度300Wh/kgを検証し、500Wh/kgの見通しを得ているとのこと。開発期間は2016年度から2020年までと設定されている。もしこれが順調に進めば、電気自動車は大きく普及するだろう。充電に太陽光発電の電気を使えば、CO2の排出もゼロにすることができる。良い結果がでることを期待している。