報道でしか分からないが、ジョー・バイデン米国大統領と習近平国家主席が、オンラインとは言え、対面で話し合った内容を見ると、何かが変わるという感じは全くしない。バイデン大統領は、何かをしないと国民からの支持率が急落する可能性があるから、この対談を開いたのだし、習主席は、米国と対等以上に交渉することで、国民の支持を集めようとしたのだろう。
両国が軍事衝突を望まず、対話を継続すべきだとの認識で一致したが、台湾や人権など個別のテーマでは原則論で応酬を続けたとの報道は、予め予測なり準備された筋書きをなぞっただけだと言える。
ただ一つ期待を持たせたのは、両国が気候変動について共同で対応することに合意したということだろう。中国としては米国に花を持たせて、他の問題には手を触れさせないようにしたということだと思う。
これから注視する必要があるのは、米中ともに台湾への対応にリスクを負うと言うことだ。台湾が中国寄りの姿勢を持つことはないだろうが、米国の軍事支援が習近平国家主席の面子を失わせる可能性はある。
次回も予定されているようだが、北京五輪が近づいているだけに、対立が深まるような方向に向かうことはないのだから、今後の進展はあまり期待できないだろう。バイデン大統領がこれから成果をどのような形で伝えるかが、米中関係に影響するかも知れない。
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