エンジンで走る従来型の自動車に比べて、電気自動車(EV)は、エンジンという重い、しかも、精密さが要求される構造の塊の制約がなくなるために、いろいろ新しい発想を試みることができる。その一つだと思えるのが、日立製作所が考え出したEVだ。発表によると、モーターをタイヤホイールに直結させた電気自動車(EV)システムを開発したそうd。力を伝える駆動機構をシンプルにできるため、一般的なEVに比べてエネルギーのロスが小さく、航続距離が最大で2割ほど伸びる。量産化時期は明らかにしていないが、日立はEVの駆動方式として有力な選択肢に育てたい考えだと報じられている。
ホンダと共同出資する子会社の日立アステモと共同で取り組んだ。開発したのはインホイールモーターと呼ばれるタイヤ近くに置くモーターと、インバーターとブレーキを一体化したシステムだ。新システムは電池を配置するスペースが広がるため、より大きな電池を積めるようになり航続距離を伸ばせる。4本のタイヤをそれぞれ独立して動かすため、左右に移動するなど通常のEVよりもタイヤの動きの自由度が高まる。まるで玩具の自動車を実車にしたような感じがする。
インホイールモーターは各タイヤにモーターを組み合わせる。だから、走行時の操作も4輪の動きの組み合わせで変えることができるから、たとえば、蟹の横這いのような走行をする必要があるときには可能とするかも知れない。
エンジン自動車の場合には、一つの動力源からのプロペラシャフトで車輪を駆動するのが基本だから、基本構造を変えるのが難しい。その制約を開放した実例が今回発表されたEVだろう。これからも成る程というようなデザインや構造を持つEVが開発されるだろう。
家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り
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