効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気自動車の変速機

電気自動車(EV)はエンジンに代えて電気モーターを使う。このことから、モーターの回転数を変えてやれば速度は自由に変えられるのだと思っていたし、これまではそれで正しかったようだ。だが、低速回転から高速回転まで1つの電気モーターで処理するのは効率が非常に悪くなるそうだ。そこで登場したのがEV用の変速機。通常のエンジン駆動のものと基本は似ているが、高速用と低速用の電気モーターを使うという方式を具体化したメーカーが東大阪にあると報じられている。EVには現在、変速機を積まないケースが多いが、このメーカーの評価では、中低速での通常走行だけでなく、坂道走行や高速走行が多い場合は、変速機があった方が電費で有利という。例えば、同社がEV化を手掛けた特定ルートを走行するバスやゴミ収集車では、EV用の2段変速機を積むことで電費が15%改善したとしている。このシステムを具体化したこのメーカーには、自動車各社から試作の依頼が舞い込んでいるそうだ。EVの一見単純に思える駆動部にも開発要素がまだまだあるということだ。