オリンピックが今日終わる。参加国・団体が幾つかを調べて見たら205ということだった。その中には、リオのオリンピックから参加した難民団代表の選手もいる。政治紛争の最中であるミヤンマーからも参加している。平和の祭典と言われるが、平和であってほしい祭典ともいえるだろう。
難民選手がどのような成績だったかは分からないが、成績がどうであれ、日本に来ることができたのは嬉しいことだとは言え、難民が無くなることは当面想定できないから、政治、社会の対立を示す難民選手団は今後も参加が続くのだろう。参加することに意義あり、というのは残酷に過ぎるとは思うが。
そして、今日報じられたのが、ロシアとドイツを結ぶ天然ガス輸送導管が8月中に完工するということだ。これがまた新しい紛争を生む可能性は高い。新パイプラインの輸送能力は年550億立方メートル。ロシアの欧州向け年間輸出量のおよそ4分の1に相当する規模だ。これが政治の駆け引きに利用されると、紛争は根深いものとなる可能性はある。
ロシアから欧州へのガス輸送は現在、ウクライナの地上パイプライン経由が主要ルートのひとつ。ロシアはウクライナとの間で年ごとのガス輸送量を決め、年数十億ドルの通過料を支払っている。双方の契約は24年に切れるため、ウクライナを支援するドイツは契約を最大10年間、延長するようロシアを説得している。だがロシアがその説得に応じるかどうかは疑問かも知れない。ロシアはウクライナのクリミア半島を併合し、親ロ派が自治権拡大を求める東部紛争にも介入する。両国の対立が深まる中、ノルドストリーム2の完工でロシアが新たな選択のカードを手にするのは間違いないと報じられている。
二週間先からパラリンピックが開催される。おそらくまた無観客で行われるだろうが、可能性として開催中止も考えられる。
日本の新型コロナの感染が急拡大しているから、どのような結論になるか、総選挙とのからみまであって、開催は危ういかも知れない。
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