ロシアのガス生産販売会社ガズプロムは、黒海海底を経てトルコに至る天然ガスパイプラインの建設に着手したと発表している。これが完成すれば、トルコと欧州は既にパイプラインがあるために、ロシアのガスをトルコ経由で欧州に輸出することができるようになる。これは新たな輸出幹線ができて、ロシアにとって貴重なものとなるだろう。しかし、トルコと欧州諸国、あるいはロシアとの関係は微妙なところがあるため、トルコがガスの通過について難癖を付ける可能性もある。2019年には完成するというから意外に早い。新たな政治に支配されるエネルギー供給幹線ができたことになる。
