効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■聖火リレーで水素燃料使用

聖火リレーで使われる燃料は、卓上コンロの取り換え用LPGボンベのようなものが使われているのだろうが、これを将来のエネルギーのシンボルとして水素を使おうとし、苦心の末成功させた事例があるのを知った。カーボンレスエネルギーとして水素は将来を期待されているが、実際にあの聖火ランナーが片手で持って走れるようにするのは、基本的な燃焼システムから構築しなければならない。

その技術を開発したのは東京の職人集団。この聖火が最初に走ったのは7月9日町田市。ランナーはプロテニス選手だった松岡修造さん。

水素は簡単には液化できない。高圧ボンベに充填するとすれば、圧力に耐えるものは重くなって片腕で持ち上げることなどできるはずはない。少なくとも20分間トーチの炎を出すために必要な水素を保存する方法として使われたのは、多分水素吸蔵合金。それを蓄電池のヒーターで温度を上げることで一定量の水素を押し出せるようにしたようだ。炎の長さは20~30センチで、その量を制御する弁も、一定量を通過させるようにしなければならないが、その開発も難しかったようだ。また、水素の燃焼バーナーも、一から開発されているはずだ。

聖火トーチは全体で1万本使われたようだが、その内16本が水素で点火されるようだ。オリンピック・パラリンピック委員会がこの方式の採用に踏み切ったのは、将来の水素社会を具体的に示す機会にできると考えたからだろう。高い技術を持つ事業者や技術者が知恵を絞っている。

このトーチの燃料に使われた水素は、福島県浪江町でいまNEDOによる実証試験が行われている太陽光発電の電力で水を電気分解する設備で作られたものだった。従って、製造の過程で化石燃料は使用されていない。今回の開発された技術は、新しい水素利用製品を生み出すと期待される。

 

 

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