効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■電気自動車用蓄電池

パナソニックは11日、米テスラの元最高技術責任者(CTO)が創設したリサイクル電池のレッドウッド・マテリアルズ社と組み、コバルトを使わないリチウムイオン電池の開発に取り組むと発表した。コバルトは希少金属で価格も高く、電気自動車(EV)などの電池の価格低減の足かせとなっている。再生素材でまかなうことで、現在5%以下のコバルト比率を今後数年でゼロにするということだ。再生素材でまかなうという意味がよく分からないが、文字通り受け止めれば、再生コバルトを使うことで、コバルトの新規使用をなくするということだろうか。

コバルトが電気自動車用蓄電池のコスト引き下げの障壁となっている。世界で使われているコバルトの3分の2以上を供給するコンゴ民主共和国は政情不安などを背景に調達にはリスクもあるとされる。同社が電池を供給するEV大手テスラもコバルト比率をゼロにすると表明している。蓄電池の素材としてコバルトを使わないということではなく、素材の調達比率を下げるということかも知れない。

そのテスラが、これまで中国に注力してEV市場を拡大しようとしてきたが、今後インドにシフトしようとしているようだ。今年インドに事業拠点を設立する事になっており、インド政府の支援も得られている。インドは再エネの急増で送電系統の制御が難しくなっているが、おそらくEVの蓄電池を系統電力変動の抑制に利用するつもりだろう。だとすると、蓄電池容量の規模を大きくする必要があると同時に、EVが動いているか止まっているか、蓄電池を充電する必要があるかないか、などのデータを一元的に把握するITシステムが必要となる。この面ではインドのIT技術のレベルは高いから、テスラが販売するEVが増えることによって、海外にも売れる制御システムの開発もできる可能性は高い。中国とは異なったEV市場が生まれるのだろう。

 

 

-------------

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form