効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■沖縄電力の新事業「かりーるーふ」

沖縄電力は旧電力の中で唯一原子力発電所を持たない事業者だ。そのため、政府の方針に沿ってCO2の削減をするとすれば、再エネの導入に力を入れざるを得ない。しかし、島の面積が小さい上に、離島が多く、そこで使われている発電機は全て化石燃料を使わざるを得ない。そこで考案したのが、離島の建物の上に無償で太陽光発電を設置し、蓄電池も併設する方式だ。これらを沖縄電力らがアグリゲーターとして統合管理することで、全体を一つの仮想的な発電所として機能させる。

ユーザー側は太陽光発電を設置する屋根を提供するだけで、設備のみならず運用に関しても一切の費用負担が無いのが大きな特徴だ。その代わり、発電した電力は沖縄電力のものとなるが、ユーザーはこの電力を割安な価格で購入することができる。災害時など系統電力の供給が止まった際は、太陽光と蓄電池からの電気を利用可能だ。契約期間は15年だが、希望により延長も可能。なお、かりーるーふを構成する設備機器は、沖縄新エネ開発が所有し、保守を行う。一部を除き、ほぼすべての機器が屋外に設置される。

離島の電源として利用されるために、需給バランスがうまくとれなければならないため、蓄電池の運用に力を入れることになる。屋根貸し方式は本当でも各地で行われているが、蓄電池を重要視するのは沖縄での特色だろう。「かりー」には、沖縄の方言で、縁起が良いや目出度いという意味があるようだが、良いプロモーションになっているようだ。沖縄は台風に襲われることが多く、停電対応が課題だが、その意味でこの「かりふーふ」に設置される蓄電池が、非常時に使われることが期待されて、予想以上の申し込みがあるらしい。4,5kWhの容量があるために、通常の家庭なら2日間は使えるようだ。うまく売り込みができれば、その離島全体の電力供給がマイクログリッドで行われることになる。実証モデルとしても意味があるだろう。

 

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