効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■宮古島にマイクログリッド

宮古島に地域マイクログリッドが構築されるらしい。これを報じた記事によると、地域マイクログリッド(MG)とは、地域の再生可能エネルギーを一定規模のエリアで利用することをいう。平常時は、太陽光発電等の再生可能エネルギーと蓄電池を活用して効率的に、そのエリアへ電気を供給し、災害等の非常時は、大元の送配電ネットワークから切り離し、自立的に当該エリアへ電気を供給することを可能とする新たなエネルギーシステムをいう。沖縄電力の資料では、宮古島には15,000kW (5,000x3) の、重油を燃料とするガスタービンが設置されている。

沖縄電力沖縄県浦添市)とネクステムズ(沖縄県宜野湾市)、宮古島未来エネルギー(沖縄県宮古島市)が9月15日、経済産業省補助事業の交付決定を受け、宮古島市を加えた4者の共同事業体(コンソーシアム)で、宮古島市来間島における地域マイクログリッド構築事業を開始すると発表している。来間島は、沖縄本島から南西約300kmに位置する宮古島と、来間大橋でつながる離島。今回の事業では、新たに住宅に、太陽光発電設備、蓄電池、エコキュート等を、第三者所有モデルにより無料で設置する。具体的には270kW分の太陽光発電と360kWh分の蓄電池を設置。また、既設の380kWの太陽光発電も活用する。さらにエリア全体の需要調整を行うMG蓄電池800kWhを設置しMGを構成する、となっている。宮古島本島からの電力にできるだけ頼らないような制御をする。

宮古島未来エネルギーは、沖縄県宮古島市内の市営住宅40棟に太陽光発電設備とエコキュートを無償で設置し、太陽光電力をエコキュート市営住宅の共用部へ自家消費売電するほか、エコキュートによる温水熱販売を行っている。余剰となる太陽光電力は沖縄電力へ売電(非FITでの相対契約)を行う。また、ネクステムズは、このエコキュートの稼働を最適制御するなど、各設備を遠隔制御し、電力系統内で需給バランス調整を行うエリアアグリゲーション事業を手がけている。

このような小規模なマイクログリッドが今後各地で導入されるようになるだろう。さらには、接続される電気機器が殆ど直流を使っているため、マイクログリッド内の系統を直流化する試みもされると思っている。そのためには、直流供給の電気規準がまず設定されなければならないのだが、これにはかなりの年数が必要かも知れない。

 

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