効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■木でできたストロー

いまプラスチックによる海洋汚染が世界的な問題となっていて、日本もその汚染に大きく加担しているようだ。川や海に捨てられたプラスチックが、細かい粒子に分解することはあっても、いつまでもプラスチックとして水中を漂い、それを海洋生物が餌と間違えて摂取することによって死んでしまうというケースが何度も報道されている。プラスチックはこれまで便利なものとして利用が拡大してきたのだが、その裏で大規模な地球表面汚染の原因になっている。

身近なものとしてプラスチック製のストローがあるが、これを間伐材で作ることに成功した人の紹介記事を読む機会があった。1人の女性だが、住宅メーカーの社員として働きながら、世界初の間伐材を使った「木のストロー」を2018年に開発した。社内ベンチャーとしての成功事例となる。このことが、SDGs(持続可能な開発目標)に則した取り組みとして、4月から小中学校で使われる社会や地理の一部教科書で紹介されることになったそうだ。

この女性が開発しようとしたきっかけは、知人の環境ジャーナリストの提案だったようだ。間伐されていない放置林が、豪雨による土砂崩れ災害の遠因となっていることに着目した。これが利用できれば海洋汚染のもととなる使い捨てプラスチックも減らすことができると考えた。当初、会社の支援はほとんどなかった。だが「世の中のためになるという確信があった。木材を扱う会社として社会貢献したい」という思いで東奔西走。社内外の50人以上を巻き込んで製品化のプロセスを確立し、新規事業として認められた。1月に新設されたSDGs推進室長にも抜てきされたという。

木のストローは、0・15ミリにスライスした間伐材を巻きあげ、人体に害がない専用のりで圧着したもの。長時間水に浸しても、紙製ストローのようにふやけないのが特徴だ。1本あたり数十円と、プラスチックの数十倍のコストがかかるのがネックだが、製作には企業や福祉作業所で働く障害のある人たちも協力している。19年に日本各地で開催された主要20カ国・地域(G20)関係閣僚会合で使われたほか、ホテルや空港、鉄道などでも採用されている。使われる分野が拡大すれば、製造コストも下がるだろうから、良い循環に入る可能性も高い。このストローを使うことがレストランなどのステータスになる可能性もある。どこで入手できるだろうか。

下の商品がここで紹介したものかどうかは分からないが、木製ストローがあることは確かなようだ。

 

 

 

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