効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■北海道に新規地熱発電所

日本の地熱埋蔵量は米国、インドネシアに次ぐとされるが、温泉地と密接に結びついているために、発電用のエネルギーとして利用するのが地元の反対などで難しいことが多い。このほど北海道函館市で2022年、40年ぶりの大型地熱発電所が稼働すると報じられた。オリックスが計画する「南茅部地熱発電所(仮称)」は最大出力6500キロワット。水より低い沸点の液体を蒸気化してタービンを回す「バイナリー方式」では国内最大規模だ。この方式だとすれば、地熱の温度はそれほど高くないのだろう。地下から取り出した熱水を使い、発電した電力は全て北電に売電する。

14年の調査開始から稼働まで8年。同社環境エネルギー本部の田巻秀和課長は「温泉事業者が周辺に少なく、漁業者など地域住人への説明もスムーズに進んだ」と期待をこめると紹介されている。オリックス地熱発電所が実現すれば1982年に稼働した北海道電力の森地熱発電所以来の規模となる。同発電所は事業用としては道内唯一の地熱発電所だ。

地熱発電所の最大出力は2万5000キロワットだからまずまずの規模だ。最も深いもので3250メートルの井戸が10本。150度を超す蒸気を取り出してタービンを回し発電する。だから、バイナリー発電ではない。今回のものがバイナリー発電になったには、高温の蒸気を取り出すことが出来なかったのだろう。

地熱計画がなかなか進まないのは、油田と同じで掘ってみないと正確な資源量がわからないためだ。資源量の調査から稼働までの平均は15年近く。実際の成功率は3割程度といい、1本に5億円強かかる井戸を複数、掘り続ける必要がある。そういう難しさがあるとすれば、北海道は風力発電に力を入れる方が良いのだろう。

 

 

 

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