効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■東芝・GE、洋上風力提携

風力発電設備の製造をする国内企業はなくなったと思っていた。三菱重工日立製作所と相次いで風力発電から撤退したからだ。だが、新たに東芝と米ゼネラル・エレクトリック(GE)が洋上風力発電の基幹設備を共同生産する提携交渉を進めていることが明らかになったと報じられている。これはまだ交渉段階と言うことだから、最終的にどうなるかは分からないが、日本に洋上風力発電が政府の方針もあって、建設が進むことを見越したものだろう。政府は約2万㌔㍗の発電能力にとどまる洋上風力を、2030年までに1000万㌔㍗に拡大させる計画だ。

標準的な洋上風力の1基当たり設置コストは約50億円とされる。矢野経済研究所によると、現状で数十億円の国内市場規模(建設・売電・保守メンテナンス合計)が30年度には年間9200億円に膨らむ見通しだ。ただ日本の場合、洋上風力発電が欧米のように進展するかを見透すのは難しい。海底の地形で遠浅の距離が短いために、政府目標を達成させるにはとうしても浮体式のものに頼らざるをえない。浮体式の実績は世界的にもほとんどなく、逆に日本でこの方式を、コストを抑えて拡充できるとすれば、その技術は輸出できるかも知れない。しかし、東芝とGEにこの技術を開発する力があるかは不明だ。

また、テキサス州風力発電設備が寒波で凍り付いたために大停電が起きたというミスリード記事が出たために、風力発電に対するイメージが大きなダメージを受けた今、これから東芝がどのような戦略を示すのか興味のあるところだ。風評は無視して市場確保に努力してほしいと思う。

 

 

 

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