IEAの発表した電力消費量を紹介する資料に興味を惹かれた。一人当たりの電力消費量はカナダがトップで2018年に15,438kWh、それに次ぐのが米国で13,098kWh、そして韓国の11,082kWh、日本の8,010kWhとなり、中国は4,914kWh、インドが958kWhとなっている。だがこれを国単位の消費量でみると、中国が最も多く、その次が米国。日本は中国の六分の一位にしかならない。
今後の電力消費量を考えると、人口が多く、一人当たりの消費量も急速に拡大している中国とインドが、今後の電力消費に大きな影響を与えることが分かる。いわゆる先進国は、一人当たりの電力消費の伸びは僅かだが、発展途上国のそれは急速に伸びている。
それから見ると、人口が多い発展途上国の範疇で見ると、これから大きな電力消費を見せるのはインドだと考えられる。中国を発展途上国とみるかどうかは問題で、いずれインドに電力消費量では追い抜くのではないかと考えられる。
そのインドが今後の電力消費の伸びをどのような方式の発電で賄うか次第で、炭酸ガスの排出量は大きく左右される。インド政府はそのあたりはよく考えているようではあるが、それでも従来型の火力発電に依存する量は伸びるだろう。これが地球温暖化にどれほどの影響を与えるか、注視している必要がある。
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