効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

飛行場のグリーン化

飛行場をグリーン化するというプロジェクトが世界のあちこちで進展していると聞いている。つい最近知ったことだが、インドのコチン国際空港が消費する電力を全て太陽光発電で賄うことになったそうだ。この空港は48,000 kWhの電力を消費するが、空港の貨物集積場の周辺に46,000枚の太陽光発電パネルを敷き詰めていて12,000kWの規模となり、既設のものと合わせると、晴天時には大体52,000 kWhが発電でき、空港の日中の所要電力量を超えるという。ここには蓄電池が設置されているわけではないので、夜や曇りの時には電力を地元の電力会社から供給を受けるが、昼間に発電される電力のうち余剰分は電力会社に売電している。そして、年間を通して見ると、殆ど太陽光発電で電力消費を賄えるという。インドのモディ首相は、2022年に1億 kW の太陽光発電を設置するという目標を昨年打ち出している。しかし、これまでに僅か450万 kW しか設置されていないから少し意欲的に過ぎているかも知れない。だがこの空港のようなプロジェクトが各地で続けば、目標を達成できるかもしれない。日本でも空港への設置は検討に値する。平坦な土地に囲まれているからだ。固定価格買取制度がなくなっても、パネルの値段が下がれば事業性が出てくるかも知れない。