2011年の東日本大震災から10年、昨夜その余震とされる震度6を越える地震が東北を襲った。この表現で見れば、日本の地震は全て過去の大地震の余震だろう。原発については確かこの辺りは全て止まっていたから良かったが、それでも使用済み核燃料保存の水が漏れている。また、かなりの数の火力発電所も停止したようだが、幸い大停電にはならなかった。地震が起きたのが丁度電力需要が少ない時間帯だったのが幸いしたのだと思う。これが昼起きていたら、多分10年前と同じように東京も停電していたに違いない。
この前の大震災が起きたときには丁度東京にいたのだが、今回の地震は奈良から見ると他人事みたいな感じがする。しかし、東北地域にある原発が稼働していれば、洪水の被害はないにしても、配管に亀裂が入ったりする可能性はあっただろう。やはり脱原発は必至だと言える。さらに言えば、使用済み核燃料の廃棄処分についても、これだけ地震が多発する日本列島で、安全に長期保管を地下でするなど無理な話であることを確信させられた。
この余震があちこちに飛び火する可能性もあり、大規模火力発電所の信頼性も低下するだろう。それに変わって増えるのが蓄電池や分散型電源を制御するマイクログリッドだろう。マイクログリッドの進展も、欧米や中国に比べると遙かに遅れている。その増加を真剣に考えるときが来ていると言えるだろう。
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