効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国のエネルギー効率化

アジアニューズネットワークが、中国のエネルギー効率化がもっと推進されなければならないという趣旨の報道をしている。現在中国は米国に次ぐ世界第二位の経済規模を持つまでになっていて、米国のエネルギー消費を上回る可能性もある。経済を成長させ、国民の生活水準を高めるのは当然のことだから、現在一人当たりエネルギー消費量では先進国の平均レベルより遙かに低いのがこれから上昇するのは明らかだ。2011年の数字では人口一人当たり消費量は世界のそれとほぼ同じ。ただ、一人当たり電力消費量は年間で見て西側諸国の半分以下となっている。工業化が進展し都市化が進めば電力消費は大きくならざるを得ない。今の先進国と同じようなエネルギー消費をするようになれば、エネルギー資源の輸入も増えざるを得ず、安全保障面からも大きな問題となる。中国がエネルギー効率化に政策的な増進策を推進しなければならない理由だ。ただ、例えば電化製品についても先進国ほどの普及はしていないから、購入する機器は最初から効率の高いものとなるだろうから、これまでの先進国のような上昇にはならないだろう。だが、電力供給を再生可能エネルギーからのものにしようとする努力はこれからますます大きくなるはず。しかし、風力発電はいま世界一の設置量となって、これ以上を増やすのは系統投資が大きくなるために難しくなっているはず。そのためこれからは太陽光発電増強に力が入るだろう。このような政策は、いま赤字に落ち込んでいる国内メーカーへの支援策にもなる。おそらく太陽光発電がこれから急増するだろうと考えられる。海外へ安売りするだけでは生産を支えられなくなっているはずだからだ。中国のエネルギー政策を注目する必要があるだろう。