波力発電とか潮汐発電はよく知られているが、設置量はそれほど多くはない。その波を利用した新しい発電設備がオーストラリアのタスマニアで開発試運転中のようだ。これまでの方式は波や潮流の力で水中プロペラを回すものだったが、この新方式は波を細長い空洞に入れて受け止め、その空洞内の空気の圧力が高くなるときに、その空気を外気に放出させて風力タービンを回すというものだ。波が引くときには空気圧は減圧されるから、その圧力差の利用も原理的にはありうるが、いま実験中の物では、両方をしようとすると、全体の発電効率が落ちるので、圧力上昇の時にだけ風力発電を行っているそうだ。
いま実験中のものの容量は200kW。これを並べることによって、1MW位の物を作ることは、地理的な条件はあるだろうが、難しいことではないと思う。一方、港などで波が出やすいところなどに小型、例えば数百ワット~1kW位の物を設置することも出来るはずだ。それを幾つか並列に設置すれば、港の照明用の電源などに利用できるのではないだろうか。波が入り込む空洞の形状はあまり影響しないはずだから、その外側に周りの景観と調和した設備に設計すれば、案外利用範囲は広いかも知れない。
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