効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■節電呼びかけ 寒波で需給逼迫

節電呼びかけは、夏にあるものだと思っていたが、寒波が襲来して電力需要が急増し、どの旧電力事業者も電力需要が発電能力の100%近くにまで達したために、節電の呼びかけが出された。電気ヒートポンプによる暖房機の普及が進んだのも一つの要因かも知れない。悪天候太陽光発電の発電量も落ちている。しかも、発電所の燃料の一つであるLNGが、世界市場での逼迫によって、急激な需要上昇に対応出来ないようだ。ガス事業者にも支援を要請したところもあるらしい。節電という呼びかけでなく、部屋の温度を1~2℃下げてくださいという方が分かりやすい。

既に電力業界は各社間で電力を融通し合うなど、対応策を総動員している。東電などは自家発電設備を持つ企業に対し、電力を融通してもらうように求めている。電事連はガスと石油の業界団体に燃料供給への協力を要請した。これを実効的に行うには、その自家発からの電力が系統に逆流できるようになっていなければならない。自家発を常用していない工場はあまりないだろうが、自家発の内どれほどがこの要請に対応出来るのだろうか。家庭用の燃料電池は逆潮はできない接続構造になっているから、節電してもあまり貢献はできないだろう。

寒波がこれから数日続けば、やむを得ず計画停電をせざるを得なくなるかもしれない。その時に、非常用自家発を持つ所に発電を依頼するという方式がとれれば良いのだが、この対応ができるような系統制御は出来ていないだろう。

電力の卸価格も急上昇するだろうから、新電力の中には窮地に陥るところもあるだろう。特に自前の発電所をもたないところは、供給する電気の料金を一時的に上げることができなければ、倒産の可能性すらある。寒波によっていろいろな問題が表面化したと言えるだろう。

 

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